BLEEDING HEART
From The Album「Albert Hall Experience」

2001年に発売された「Albert Hall Experience」に収録されてる音源。
1969年Albert HallのStageを収録したものだ。
これは長いことまともな形で発売されてなかった音源。
海賊盤まがいのリリースが続いてた頃、Albert HallのLIVE音源はたくさん出ていた。
音は悪くなかったのだが、その収録の仕方がひどかった。
1曲を途中でぶった切って2曲にしたり、イントロを削除して別Versionと表示したり。
Little Wing」なんかは「Little Ivy」と表示されてた。
この曲はAlbum「Last Experience」の場合「C#Blues(People,People,People)」、
「Bleeding Heart」として同じTAKEが2回収録されてた。

正解は「Bleeding Heart」。Bluesの巨人Elmore JamesのCOVERである。

Studio録音は昔「War Heroes」というALBUMにしか収録されてなかったが、
最近では数年前発売された「South Saturn Delta」に収録されている。
Studio録音の方はジミヘン独特のアレンジによる早いテンポなのだが、
Liveの方はオリジナルを意識したのか、はたまた同じ日にやった「Red House」がCream
Crossroad」Versionだったからなのか、どっぷりとしたSLOW-BLUESとなっている。

昔購入したアナログ盤で「BLUES」というオムニバス2枚組のRecordがあった。
Big Bill BroonzyからB.B.Kingまで収録されたそのAlbumは
たぶんBluesという音楽の変革の歴史を辿ったものではないかと思う。
そのAlbumの最後になぜかこれが入っていた。
当時のボクはまだ「War Heroes」Versionしか聴いたことがなく、
なぜROCKのこれが最後に入ってるのかわからなかった。
1枚目から順に聴いていき、やっとJimi Hendrix
War Heroes」Versionを予想してたボクは完全にぶっ飛んだ!
完全なるBlues!それでいながら完全なるJimi Hendrix!
とにかく絶品なのである!
おそらくVolumeによって歪まないギリギリの線で抑えたストラト本来の音色で
淡々と引き続けるHendrixはワイルドというより実にストイックな印象を受ける。
フレーズも実に歌っている。ここでいう「歌う」とはメロディアスということではない。
感情・魂がこもっているという意味だ。
この曲を聴くたびにBLUES MANとしてのJimiが大きく浮かび上がってくる。
爆音でアクロバティックな演奏をするのもJimiだが、
こうした味わい深い静かな演奏もまたJimiなのである。

「Albert Hall Experienced / Jimi Hendrix」(2001)



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