ゴッドファーザー(1972)
ゴッドファーザー(1974)

The Godfather

監督:フランシス・フォード・コッポラ

これはもはや説明不要の名作だよね。
コッポラ監督を一躍名監督に、デ・ニーロを一躍名優にした映画だ。
素晴らしい脚本は原作者のマリオ・プーゾ。
とにかく映画の面白さがめいっぱいつまってるんだよね。
監督・脚本・俳優・音楽、どれをとっても最高レベルだ。

しかし今まで何度観たんだろう、これ。
PART3はあまり観てないんだけど、1、2はセリフ覚えるくらいよく観たね。
よって今回は3の話はナシ。

基本的にはマフィアの抗争映画なわけだけど、美しい家族愛が絡むんだよ。
マーロン・ブランド演じるドン・コルリオーネことビト。
短気な長男ソニー、弁護士で養子のトム、いまいち情けない次男フレド。
そしてビトのお気に入り、優秀な三男マイケル。
マイケルは家業を嫌っていたが父が対立マフィアに狙撃され立ち上がる…。

カタギだったアル・パチーノ演じるマイケルがどんどん冷酷なマフィアの
指導者に生まれ変わっていくところがこの映画の骨となる。

そしてPART2で若き日のビトを演じるロバート・デ・ニーロ。
この映画でスターになっただけあって素晴らしい。
カッコよすぎである!
ちょっとした仕草はもちろん声までマーロンブランドに似せ、
ずいぶん研究したであろうイタリア訛りを駆使し、まさに迫真の演技を展開している。
実際、上映されてからしばらく彼はイタリア人だと思われていたほどだ。(彼はアメリカ人)

とにかくこの映画はマフィア映画でありながら感動の大河ドラマなわけで、1・2は両方観なきゃね。
3もイイがちょっと1・2と間が空き過ぎた感がある。
出来たら70年代にもう一本創っておいて欲しかったね。

もうひとつ。
GODFATHERにはたくさんのバージョンが存在する。
その中でお勧めなのは「EPIC」という特別完全版。
1・2単体でももちろん素晴らしいが、当初PART2は創る予定じゃなかったので、
2では現在と過去が入り混じりながら物語が進んでいく手法がとられている。
それはそれで評価が高かったが、コッポラ&プーゾは納得いかなかったんだろうね。
後にコッポラ自身が1・2を年代順に並べなおして未公開シーンを追加したものを発表したんだ。
それが「Epic」。
実に7時間の大作だが一気に観られる面白さだ。
レンタルVIDEOでもなかなか見かけないが、これがお勧め。
見つけたら一度観てみましょう。

追記
しかし「ウソはつかない、恩は忘れない」というビトに対して、
マイケルは「目的のためならウソも裏切りも平気」なわけで、
親の感覚は必ずしも子供に受け継がれるものじゃないなと感じたなぁ。


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