HEAR MY TRAIN A-COMIN'
From The Album「Blues」

これは古くはAlbum「Rainbow Bridge」に収録されてたBarkleyの音源である。
当時の表示タイトルは「Getting My Heart Back Together Again」。
(Jimi自身このタイトルで呼ぶことがあった)
Rainbow Bridge」も再発が待たれているAlbumだが、
この音源は1994年に発売された「Blues」にも収録されている。
曲自体はまずあの伝説のWoodstockに「Gettin' My Heart Back Together」として収録されていた。
これは最近発売されたAlbum「Live At Woodstock」に収録されている。
Band Of Gypsys2」というFilmour Eastでの音源にも「Hear My Train」として収録されていた。
後者は撮影された「EXPERIENCE」フィルムから起こしたものらしく音が悪かったが
後に「Live At Fillmore East」においてリマスターされ収録された。
他に最近では「BBC Sessions」「Albert Hall Experience」にも収められている。
つまり早い話、この曲はSTAGEの超定番であり、JIMIの代表曲なのだ。
ちなみにこの曲はAcoustic Versionが存在する。
Soundtrack Recording From The Film JIMI HENDRIX」に収められていたものがそれで、
非常に味わい深いCountryBlues Styleの演奏だ。
Blues」にも収められているので機会があったら一度聴いてみて欲しい。

さて問題の演奏だがとてつもない強烈さだ!
DrumはMitch Mitchell、BassはBilly CoxというJimi史上最高の布陣。
リフは「Voodoo Chile(Slight Return)」と同じくMuddy Watersからの影響が伺え、
例によってMitchの騒々しいJAZZ的アプローチはあるものの、
全体的なリズムは泥臭いFUNKADELIC的究極のドスコイFUNK!
(もちろんP-FUNKがJIMIから影響を受けてるわけなんだが…)
Country Blues+FUNKという相反するもののMIXだ。
Jimiのテンションはいつもにも増して凄まじい緊張感が漂う。
名演である。
あ、そうそう、他の曲にも云えることだが、ここでいう名演とは
音質がイイとかフレーズがイイとかそういう表面的なことではない。
聴いている側もしくは演奏する側が音に気持ちよく浸かれるかどうかである。
そう云う意味でこの演奏のテンションの高さはスゴイものがある。

これがSTUDIOでRemixされ現代に甦ったらと考えると怖いくらいだ。
この手のJimiの曲はほとんどまともにリリースされてなくて継承者がほとんどいなかったが、
もしこれが70年からずっと評価されてたら現在のDance Musicは全く違うものになっていたろう。
RockのみならずTechnoやHip-Hopにさえ影響を与えたかも、だ。
BLUESも現在のような瀕死の状態には陥ってなかったかもしれない。

何はともあれ一度聴いてみて欲しい。
そして音の洪水に逆らわずに身を任せて欲しい。
Jimiはやはりそういう聴き方をすべき音楽なのだ。


「Blues / Jimi Hendrix」(1994)



女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理