MACHINE GUN
From The Album「Band Of Gypsys」

1969〜70年の大晦日から元旦にかけてFillmore Eastで行われたNew Year's Concertの音源。
大晦日・元旦とも2回づつのSHOWが行われたのだが、これは元旦の1ST SHOW。
1970年Jimiの意思による最後のAlbum「Band Of Gypsys」に収録されている。
ちなみにJimiによるとこのBandは"Band Of Gypsys"ではなく"A Band Of Gypsys"だそうだ。

残念ながらこの音源は現在輸入盤でしか手に入らない。

本来なら「Live At Fillmore East」に収録されるべき音源だが、
大晦日2ND SHOWと元旦2ND SHOWの2曲が収録されるにとどまっている。
たぶん未発表音源で埋めたかったのだろう。
どうせ未発表を出すのならまるごと未編集で出して欲しいと思うのだが…。

この曲はSTUDIO音源が存在しない。
いや、厳密に言うと存在するのだが未完成のものであり正規には発売されていない。
ただし、JimiはよくTapeを回しっ放しでJAMったらしいのでStudioLive的なものである可能性も高いが。
PercussionにJuma Sultan、Side GuitarにLarry LeeというWoodstockと同じ布陣。
Gypsy Son & Rainbows」と名乗っていた頃だ。
その録音はLIVE音源とはまた違ってとても興味深い演奏である。
が、海賊盤でしか出ていないので入手はとても困難。
いつか日の目を見るとは思うのだが現在はまだ予定もないようだ。

さて、このFillmore East音源。
「今も闘ってる兵士たちに捧ぐ」とのMCで始まるこの曲は、
当時泥沼化していたベトナム戦争への強烈なメッセージである。
Jimiのギターは曲名どおりMachine Gunの如く激しく撃ちまくり、
ときには爆撃機の離陸、ヘリコプター、爆弾投下まで思わせる凄まじさである!
冷めた皮肉ともとれるが、音はまさに爆発するギター。
この爆音に身を任せる快感は何ものにも変えがたい喜びだ。(やっぱ中毒か)
ゆったりとしたFUNKともいえるリズムがまたイイ!
このあたりの感覚が後にP-FUNK等のコアなFUNK勢に受け継がれていったわけだ。
まさに「これぞJimi Hendrixの真髄」的な名演である。
ただひとつ残念なのは後半Buddy Milesの歌がうるさいこと。
非常にSOULFULなうまい歌を歌うのだが、この曲には必要ないと思うのはオレだけだろうか。
とにもかくにもStudio録音の「Purple Haze」「Foxy Lady」だけじゃなく、
こういった演奏をたくさんの人に聴いて欲しいものだ。

ちなみにワイト島の録音「Isle Of Wight」はMitch MitchellがDrumなんだけど、
Jimiの演奏はもちろん、Mitchの長いDrum Soloも入って相当スゴイことになってる。
近いうちにCD化されると思うんだけどね。
At Fillmore East」の元旦2ND SHOWもなかなか良いので、
このAlbumが手に入らない人はそっちでも充分イケると思います。

「Band Of Gypsys / Jimi Hendrix」(1970)



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