赤ちゃん泥棒(1987)
Raising Arizona

監督:ジョエル・コーエン

ご存知コーエン兄弟の作品。「ブラッドシンプル」に続く2作目である。
この映画はコーエン兄弟の中でもオイラの特に好きな映画だ。

物語はニコラス・ケイジ演じるインチキ臭いコンビニ強盗とホリーハンター演じる婦人警官の恋から始まる。
二人は愛し合い結婚するが、妻エドは不妊症であることが判明する。
ショックを受け落ち込む二人。
そこへ、5つ子誕生のニュースが飛び込んできた。
二人は考えた。「5人も生まれたんなら1人くらいもらってもいいんじゃないか」と…。

ここまでが前半と云いたいところだが、これは単なるプロローグ。
タイトルのスーパーが出る前までの話だ。

んじゃ、そこからはと云うと赤ちゃん泥棒のドタバタ劇。
くだらなすぎて(ホメ言葉である)抱腹絶倒である。

この映画、ニコラスケイジがとてもイイ。
すっごくマヌケなのだ。
多数の作品で「カッコイイ男」を演じちゃいるが、やはりこの男はマヌケ役が光るぜ!
だってもともと顔がマヌケだもんねぇ。(ニコラスファンの方ごめんなさい)
んでもってホリーハンターが無邪気で(頭悪そうで)とってもカワイイ。
彼女の仕事は婦人警官。
そうでなくても他人の赤ちゃんを盗むなんて普通は反対するんだけどな。

ここまで読むと単なるドタバタコメディーみたいだが、そればかりじゃない。
ちゃぁんと胸にじーんと来る場面もあるのだ。

ん?「そんなのよくある」ってか?

観てみればわかるが、大量生産モノとは明らかに別物。
そのヘンの映画と一緒にされちゃ困りますよ。

コーエン兄弟は、オレにとって最高の映画を創ってくれる数少ない人たちだ。


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