STONE FREE
From The Album「Albert Hall Experience」

OriginalのStudio録音はシングル「Hey Joe」のB面に収められてたのが最初。
それがその後「Smash Hits」というEPを集めたAlbumに収録された。
当時の英ROCKではEPをAlbumに収録するのは「ダサい」という風潮があった。
しかし今では1ST「Are You Experienced」にも収められている。

これは「Albert Hall Experience」に収録された1969年の音源である。
アナログ時代は「Jimi Hendrix Concerts」という2枚組に収められていたものだ。
ギターに関して云えばFilmore Eastでの演奏も素晴らしいが、
オレの中ではこの曲はDrumがBuddy Milesじゃダメ。
BassはBilly Coxでもイイが、Drumは走りすぎるきらいがあるものの、Mitch MitchellがBESTだ。
Buddyも悪くはないのだがあのドッタンドッタンという音よりMitchのJazzyなDrivin' Drumの方が良い。
それとBuddyは歌に相当な自信があるようでJimiをも無視して歌いまくるのだ。
アレが決定的に合わない。
シリアスなソロの場面、JazzyでFunkyな演奏を聴かせる場面でもBuddyは容赦なく歌う。
昔何かで見たインタビューでJimiは「いつもBuddyには『頼むから黙っててくれ』と言いたい」
と冗談めかして言ってたが、これはあながち冗談とも思えない。

この曲はこの演奏以外にBESTなものもあるかもしれない。
でもこの演奏には個人的にずいぶん思い入れが深いのだ。
前述の「Jimi Hendrix Concerts」で聴いたのだが、このGROOVYな演奏にはぶっ飛んだ。
音に埋もれるという快感を求めるようになったのはこの曲からといっても過言ではない。
CreamSpoonful」のLIVE、Deep PurpleSpace Truckin'」のLIVEとともに何度聴いたことか。
JAZZやFUNK、TECHNOも結局は一緒。
音に身を任せどっぷり浸かる快感には変わりない。
そう云う意味でこの「Stone Free」はオレに音楽を教えてくれた曲だ。

そんなワケでこの録音。
この曲はもともとJimi流Funk-Numberなわけだが、ここでの演奏はJAZZに近い。
それはJazzyなフレージングだとか4Beatだとかという話ではない。
もともとの曲を題材にして自由に変形していく様、楽器奏者のぶつかり合いがJAZZだ。
JimiとMitchにはときおりインタープレイという言葉が良く似合う。
この曲はこの後のSTAGEでもどんどん進化していく。
Fillmore Eastの頃はまるでFusionである。
が、Buddyにその素養はなく、Mitchが復活してまもなくJimiは死去。
生涯Jimiはこう云ってた。
「Big Bandを組みたいんだ。人数が多いBandじゃないよ。音楽的にスゴイ連中のBandさ」
死ぬ直前のJimiはMiles DavisSly StoneGil Evansとの録音を企画してたという。

「Albert Hall Experience / Jimi Hendrix」(2001)



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