A

AC/DC
If You Want Blood You've Got It(1979)
74年にオーストラリアで結成された愛すべきスーパーバカロックバンド、AC/DCだ。だいたいHard R&R、Hard Core Boogieを30年も続けること自体が正気の沙汰ではない。その”マンネリ”ともとれる普遍の音楽性は向かうところ敵無し。ある意味初めから完成されてたとも云えよう。「何も足さない、何も引かない」ではなく頭が悪くて「何も足せない、何も引けない」とゆー感じだ。AC/DCの歴史は大きく分けてBon ScottがVocalを務めた時代とBrian Johnson時代。Brian時代の方が売れてるワケだが、ここはBon Scott在籍時のLIVE ALBUM。まさにHard R&RなこのAlbumはRock好きなら一度は絶対聴くべきだ!
Aerosmith
Rocks(1976)
最近はちょっと方向が変わってしまったAerosmithのホントに強烈だった黄金時代がこれ。
Stonesに影響を受けたSTAXあたりのR&B好きのチンピラが、PurpleやZepなどのHard Rockの洗礼を受けて誕生したのがAerosmithだ。
Stones以降の「派手なVocal+CoolなGuitar+2nd Guitar&リズム隊」という不良ROCK BANDの定番スタイルを確立させたBANDといえる。
かなりえげつないスタイルのREAL ROCK BANDとして70年代後期〜80年代にかけて君臨するが、90年代以降はすっかり普通のRock Bandとなってしまったようだ。ま、その方が売れるんだけどね。
Afrika Bambaataa
Looking For The Perfect Beat 1980-1985(2001)
BEST盤を推すのはオレ的には反則なのだが初期のモノは入手困難なものが多く、また最近おあつらえ向きのAlbumが出てるのでコレにした。Godfather Of HIPHOP、御大Afrika Banbaataaである。音源はTitleにあるとおり1980〜1985年のモノ。最近はもっぱらDJをやってるそうだが、シーンに復活してイイAlbumも出してる。しかし、やはり初期のものが素晴らしい。オレが最初に聴いたのはこれまた御大James Brownとの強烈なコラボレイト、このAlbumにも収録されてる「Unity」だ。もちろん歴史に残る名曲「Planet Rock」も収録。HIPHOP好きはもちろん、Rock好きも楽しめる究極のBEST盤である。
Albert Ayler
Spiritual Unity(1965)
原因不明の水死体で発見されたAlbert Ayler。
Free Jazzはいろいろあるが、この人こそ真のFree Jazzでしょう。これを聴くとOrnetteがやったことなんかとっても規則正しく聴こえるほど強烈だ。
Coltraneの精神性の発展系ではあるのだろうが、Pharoahのソレとは明らかに違う。
アドリブの曖昧さ・不確実性が前面に押し出されているのにメロディーが胸を打つ。
Pharoahのソレが神秘的なものだとするとAylerのソレは原始的なものである。
これはAylerの名盤中の名盤。聴き続けると次第に気持ち良くなってくるAlbumだ。
Al Di Meola
Elegant Gypsy(1977)
Chick CoreaのReturn To Forever出身の超早弾きギター、Al Di Meolaだ。ここ10年以上Accoustic路線だが、なんつってもデビュー当時のDi Meolaはかなり激しかった。Hard Rock+Fusionのようなぶっ飛びStyleだったのだ。それがこの2枚目のリーダー作でフラメンコのギタリスト、Paco De Luciaと出会いAccousticに目覚めたからタイヘンだ。RTF的Latin Feeling、Paco的Camen Guitar、そしてDi Meola本来のHard Rock的Jazz Guitarが絶妙にブレンドされてスゴイことになっちゃってます。いうなればSpanish Jeff Beckって感じですか。Santanaとか好きな人にもイイかもね。どちらにしても必聴だということは間違いない。
The Alregre All Stars
El Manicero(1964)
Charlie Palmieri率いる伝説のThe Alegre All Starsの2枚目である。Alegre All StarsとはAlegre LabelのCharlie、Kakoなど一流ArtistによるSessionである。1枚目と違いJohnny Pachecoは音楽性の違いから抜けている。よって完全なCharlie体制の初作品と言えよう。彼らの作品は4枚ある。今回これを選んだのは単純に4枚の中で一番聴いたからだ。このAlbumはSalsa誕生前夜の熱い興奮を伝えてくれる。それは強烈なGROOVEだ。楽譜は一切なし。Jam Sessionの中に各々の魅力が完全にパッケージされてるのだ。これぞDESCARGAである。JazzファンやFunkファンにも聴いて欲しいものだ。
Alice In Chains
Dirt(1992)
とにかくめちゃ重いんだ、これは。でも重いだけじゃなくクオリティが高い。リーダーのJerryはFolkからFunkまでやってたらしいが、それが良く出てる。
Vocal:Layneの重い声を中心に全体的にはSabbath的コード進行を持つGrunge Metalな音だが、よく聴くとChorusを大事にしたVocal LineでリズムはFunk。その重いうねりはなんともいえない陶酔感へ誘います。Layne(2002年4月他界)はホントに歌が上手い。どんな曲調にもしっかり対応できる能力を持ってる。このAlbumの重くうねりまくる曲調、その中に美しいメロディーが響く展開は聴けば聴くほどクセになってしまうでしょう。大音量対応。
Allman Brothers
At Fillmore East(1971)
このAlbumを聴いたことのないRockファンっているのだろうかってほど有名なAllman BrothersのLiveである。71年3月にFillmore Eastでの歴史的名演の録音だ。これはAllman Brothersの最高傑作というより70年代RockのLiveの中でも屈指の名盤だ。まず1曲目のイントロでいきなりやられてしまう。一曲一曲は長いのだがそのテンションの高さからどれもが長さを感じさせない。気がつけばあっという間に最後の曲までぶっ飛んでる自分がいる。DuaneとDickyのTwin Lead Guitarはまさにぶっ飛び。濃すぎである。特に「Sky Dog」の名を持つDuaneのSlideのもの凄さったらない。まさに天空を舞うごとくだ。とにかく必聴。
Ambitious Lovers
Greed(1988)
Art LindsayとPeter SchererのProjectである。
Art Lindsayというと最近の人には「曖昧な存在」などのBossa/Brazilなイメージが強いと思うが、何と云ってももともと伝説のNoise Rock Band・D.N.AのCrazyなGuitaristなのだ。D.N.A以降NYのUndergroud界の大御所として数々の作品に関わってきたArtがキーボードのPeterと組んだのがこのProjectだ。Peterのキーボードが効いてる分、けっこう聴きやすいが、その音はPunk・Bossa・Funk・Soulを混在させた強烈なモノである。さりげないLatin Perccusionが妙に心地良いこのAlbumは、Funk好きのみならずPunk Rock好きにもぜひ聴いて欲しい一枚だね。
Antonio Carlos Jobim
Wave(1967)
ダウナー系の代表的な音楽と言えばやはりBossaだ。これと続編「Tide」はAntonio Carlos Jobimのあまりにも有名な世界的名盤である。Recordを持っていない人でもどこかで部分的に耳にしたことがあるはずだ。それほどそこら中でかかりまくってるAlbumなのである。JobimはBossa界では超大物。Pianist、Singer、Guitaristであり作曲編曲家であり、彼の作品「イパネマの娘」はそれこそ誰でも知ってる名曲だ。そんなJobimが67年にInstrumental Albumを創り上げた。それがこの作品。よく言われるようにこれは究極のEasy Listening Music。誰が聴いても身体中が心地良く弛緩してくること間違いなしの名盤だ。
Aphex Twin
Windowlicker(1999)
「Techno」って聞くだけで拒否反応を起こしちゃう人たちって多い。そーゆー人たちにこそ聴いて欲しいのが天才AphexTwinだ。オレも基本はROCKだが、ここまでの完成度になっちゃうと、もはやテクノがどうこうっつー問題ではない。単に音楽作品としてスゴイんだ。彼のSOUNDは、本能に直結すると言うくらいの究極のSOUND。機械的な電子音の中に見え隠れする怖いくらい哀しく美しい旋律はとっても神秘的。天才と狂人のギリギリのトコで天才だね。「Richard D. James Album」「Selected Ambient Works Vol.2」をBESTとする人が多いしSingleを推すのもどうかと思うが衝撃度からこれにする。ちなみにPVもヤバイ。
Archie Shepp
The Magic Of Ju-Ju(1967)
最初に断っておくが、もちろん「Attica Blues」はスゴイAlbumだし、オレも大好きだ。んなこたぁわかってる。でも今回はこれを選ぶことにする。
「Attica Blues」とはスタンス違うけど、JAZZ的にはこれも相当スゴイんです。

これはFree Jazzを一歩押し進めたFree Jazz。
アナログ時代はA面全部を使ってたタイトル曲M1はPercussionをバックに呪術的なSheppのSaxが怒涛のように繰り出される。6分後Drumが入ってきた時点でもう完全に昇天状態突入だ。
最後の曲まで息をもつかせない濃い内容。
かなりの勢いで陶酔できますね、これは。
Area
Crac!(1975)
このItaria産左翼系Jazz-Rock Bandの演奏はホントに凄まじい。そのスゴさというのは素人が少し耳にしても「なんかわからんがスゴイ」と認識できるほどスゴイのだ。強力とか圧倒的とか、そーゆー言葉が何の予備知識もなく自然に出てくるBANDなのだ。
何と云ってもMember全員がスゴイ演奏をする。そのインプロ的・JAZZ的SOUNDにDemetrioの超絶技巧Vocalがのったらそれこそ天下無敵なのだ。
これは彼らの最高傑作とされている3枚目のAlbum。
初心者はこのあたりから攻めることをお勧めします。
これが良くなかったらAreaはやめた方がイイです。
良かった人は他のAlbumもぶっ飛ぶぞ!
Aretha Franklin
Amazing Grace(1972)
Soul-Queen・Arethaの教会でのGospel Liveの実況録音版がこれ。数あるArethaのAlbumの中でもこれは圧倒的にスゴイAlbumだ。
もちろん、Danceものでもなければ60〜70年代にかけての典型的なAtlantic Soulでもない。Preach付き清く正しいGospel Liveなのだ。
しかもMemberはCornell Dupree、Chuck Rainey、Barnard PurdieらにOrgan・Conga・女性Chorusが絡むという最強の布陣。知ってる人にはわかると思うがこのMemberで演奏が良くないなんてことは絶対ありえないほどの布陣なのだ。
まさに神の光が見えちゃうかもなAlbumだ。
Art Brakey
& The Jazz Messengers

Au Club St Germain 1958(1959)
これは有名なクラブ・サンジェルマンに於ける演奏。Lee Morgan・Bobby Timmonsらが在籍時のJazz Messengersのものである。オレとてJ.Mを聴いたのは一部(「バードランドの夜」はもちろん素晴らしい)なのだが、このAlbumの中身はとっても濃い!
2枚組なのだが、ホントに最後までテンションが高い熱気ムンムンの演奏なのだ。
「バードランドの夜」から4年経ってるというのもあって、曲目も充実してるし、録音がイイのだ。
あ、音質がイイということではないので、念のため。
観客の熱気がダイレクトに伝わってくるっつーこと。
んなワケで「バードランド」のあとはこれ聴こう。
The Art Ensemble Of Chicago
Bop-Tizum(1972)
濃い!こいつはとっても濃いAlbumなのだ。宇宙的内容をもつAfro Jazz Groove Group、AEOC1972年発表の最高傑作だ。同年の「Unn Arbor Blues & Jazz Festival 1972」での究極&絶頂のLive盤である。時代はFree-Jazzを通り過ぎHead HuntersやWRに代表されるCross-Over(Fusion)がJazz界を揺るがしていた頃だ。実験的で多分にSpiritualな演奏を繰り返していたAEOCはAfro American Classicなる自らの音楽のRootsに敬意を示すSoundを確立した。Percが響き渡る中、うねり狂う管楽器。その崇高ともいえるSoundはまさに唯一無比。この時代にこの音を生で体験できた人はとても幸せだ。
Timothy Leary &
Ash Ra Tempel

Seven Up(1972)
90年代以降脚光を浴びているGerman Rockである。
若い人はこういう音楽は聴いたことがないから新鮮だろうが、これは60年代後半から存在するProgressive Rockの類である。現代のTranceとかMinimalとかは全てPsychedelicなProgreの発展系だ。
このAsh Ra Temple(Manuel Gottsching)もPink Floyd等のPsycheにJimi HendrixをプラスしたようなLSD-Soundだ。このAlbumは3枚目。1曲目(2曲しか入ってないが)は緊張感のないBluesで始まるが、それがどんどんぶっ飛んでいく。ぜひ部屋を暗くして大音量でヘッドフォン聴きして欲しいAlbumだ。ちなみにこれが気に入ったら他も聴くべし。
Asian Dub Foundation
Community Music(2000)
アジアの誇りADFというBANDは、一言で云えばとにかく楽しいBANDである。今のオレの中では「祭りに呼びたいBAND、No.1」なのだ。彼らは在英エイジアンであり、その姿勢は非常にPUNK的である。人種差別・偏見に対する怒りが出発点だ。だが、そんな彼らがOutPutするのは、革命的ではあるが底抜けに楽しいお祭りMUSICだ。その音を聴いたら思想や主義に関係なく誰でも踊りだしたくなるのである。しかし単なるDanceモノではなくインド音階・Funk・Punk・Rock・HIPHOP・Dub・Jungleなど様々な要素が混じり合っている。これは衝撃のFuji Rock出演後発表された大ヒット作。前作「RAFI」もイイ。
Augustus Pablo
and King Tubby

King Tubby Meets Rockers Uptown(1976)
これは飽きない。とにかく飽きない。そしてぶっ飛びます。76年発表のKing Tubbyとのコラボレイト・アルバム。Pabloの名盤としてはもちろん、King Tubbyの名盤であり、REGGAE/DUBの名盤でもある。んでこのメロディカっつー楽器の名盤だ。もうひとつの名盤、次の「East Of The River Nile」はPablo本来の等身大ともいうべきBESTな演奏だが、このAlbumはPabloとリズムセクションの最高の演奏にKing Tubby至上最高のREMIXが施されてる。結果、いつどこで聴いても一曲目から心地良くどっぷりと浸かれる名盤となったのだ。メロディカはもちろんベースとハイハットが最高に気持ちイイ、これぞDUB、これぞGROOVE、これぞ至福のChill Out。絶対聴かなきゃ始まらないぞ。



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