C

Cachao
Master Sessions Vol.1(1994)
Cuban Bassの第一人者、偉大なるCachaoことIsrael Lopezである。これは「Cuba行きてぇ〜」と思わずにはいられないの歴史的名盤だ。なんとProduceは俳優のAndy Garcia。彼はCachaoの映画も創ってる。このAlbumでCachaoはその素晴らしいLatin Bassを聴かせてくれる。MamboをはじめRumba、Guajira・・・ときには泣くように、ときには踊るように歌い続ける。そしてウレシイのは現代の録音だということ。Cubaの素晴らしい音楽がQualityの高い音質で聴けるというのはとてもありがたいことだ。Buena Vistaがあれだけもてはやされるくらいだから、これももっと注目されてイイAlbumだ。でかしたぞ、Andy Garcia。
Caetano Veloso & Gal Costa
Domingo(Sunday)(1967)
副題はSUNDAY。日曜日である。だからというワケではないが、オレはこのAlbumを日曜の午後に聴くことが多い。Bossaというジャンル自体がオレにとって休日の午後のイメージなのだ。のんびりと軽やかに内省的ながら心地良く、そして少し哀しく。そんなBossaの中でもこのAlbumは決して飽きない名盤なのだ。オレは知識なくRecord屋の店員のお勧めで買ったのだが一曲目の物悲しいGuitarの音色にGal CostaのけだるいVoiceがのった時点で「あ、これはイイAlbumだ」と実感できた。Caetano Vellosoのこれまた安定感のないVocalにバトンタッチするころにはすでにずっと聴いていたい気分になる。やはり必聴盤だ。
Cal Tjader
Los Ritmos Calientes(1973)
LatinとJazzが好きだったらこれを聴いて損はない。必ず満足すると思われるAlbumだ。NY Latin Jazz界きっての研究家Cal Tjaderの1954〜1957年の録音である。MemberはMongo Santamaria、Willie BoboらUS Latinの真髄ともいえる達人たち。これが悪かろうはずはない。Jazzという自由なFieldの中でAfro Cuban Beatの爆発である。Mamboだけでなく、ありとあらゆるCuban Rhythmが詰め込まれたこのAlbumは何度聴いても飽きない。激しいBeatの中の哀愁を帯びたフレーズにいったい何度酔ったことか。Cal自身、自分の手がけたAlbumの中でこれが最高傑作だと豪語していたらしい。これは必聴でしょう。
Captain Beefheart
& His Magic Band

Trout Mask Replica(1970)
まずはジャケで笑ってください。これはとても全ての人にお勧めするワケにはいかないAlbum、いや人である。変人Captain Beefheartの狂撃Album「Trout Mask Replica」だ。セールス的には大失敗したAlbumだ。だが不思議にときどき聴きたくなるAlbumである。断っておくがこれは普通のRockしか聴いてない人たちにはまったく何の意味もないAlbum。購入にはそれなりの覚悟が必要だ。でもFree Jazzや民族音楽を聴いてる人であればその感じ方もずいぶん変わってくるはず。よく聴くと常識にとらわれないアイデアの塊なのだ。とは言え、芸術作品とガラクタは紙一重。とりあえず、機会があったらどうぞ。
Carole King
Tapestry(1971)
完全無欠のPOPSが存在するとするならこのCarole Kingだろう。ほとんどの人に受け入れられるであろう普遍性を持つ音楽がここにある。そう、このAlbumの守備範囲はとっても広いのだ。METAL好きからJazz好きまでありとあらゆるジャンルでCarole Kingに魅せられた人は多い。聴いたことないという人でも何曲かはきっとどこかで耳にしてる。聴けば「あ、この曲知ってる」「この曲好き」と云うはずだ。それほどCaroleの曲は巷でかかっている。しかも30年以上もかかり続けているのだ。オレも普段はそんなに聴かないがジャケを観るとふと聴きたくなる。素直な気持ちで聴けば必ず心に響くという永遠の名盤である。
Ceria Cruz
& Friends

A Night Of Salsa(1999)
この人は1924年生まれのはず。したがってこれは75歳のときのStageだ。ちなみに共演のTitoは1923年生まれだぞ。いったいこのPowerは何なんだ!?Titoなんか翌年永眠するというのにこのスゴさ。ケタハズレである。Celiaは40年代からすでにQueenと呼ばれた大歌手だ。つまりもう60年も現役なのだ。そしてこの声。美しいというのとは少し違うが、まったく衰えを知らない素晴らしい声だ。これはすでに怪物の域である。ちなみにオレは初め男だと思ってた。CeliaはCubaからNYへ渡りNY.Salsaの一時代を築いた。Afro Cuban Musicの発展に多大なる貢献をしたのだ。NY.Salsaを聴くのなら彼女は必聴だ。スゴイぞ。
Charles Earland
Live At The Lighthouse(1966)
これはとても気持ちイイAlbumだ。Hammond Organが冴え渡るCharles EarlandのLIVEだ。この名前を知ってるJazzファンはあまりいないだろう。彼が注目されだしたのは日本では90年代に入ってからなのだ。いわゆる英発レア・グルーヴにのって注目された人だ。しかしこんな素晴らしい音楽が当時はイマイチだったとは信じがたい。ま、こうやって次々と隠れた名演が発売されるのはありがたいが。この人はStudio録音でもかなり強烈なRock的Funk的な演奏をするのだがLIVEはもっとスゴイ。MemberもCharlesの意思を汲んでか爆発的にGrooveしまくる。この究極の演奏をこの時代に聴けるオレたちはホントに幸せだ。
Charlie Parker
(The Quintet)

Jazz At Massey Hall(1953)
これはCharlie Parker名義のAlbumではない。だがParkerはこれあたりから攻めるのがイイと思うのだ。Bud Powellのところでも書いたがこの年代のJazzのSTUDIO録音は時間的に短い。長時間の演奏を行うStageとはまるで違うのだ。つまりこの時代の音はLIVEで聴くのが一番だ。このAlbumはCharlie Parker、Dizzy Gillespie、Max Roach、Charlie Mingus、Bud Powellというとんでもない布陣。各楽器のトッププレイヤーが集って演奏するワケだからその演奏は当然スゴイものとなる。Parkerは全盛期を過ぎて、しかも借り物のSAXだったワケだが天才的なアドリブを見せつける。やっぱりParkerはスゴイ。
Charlie Patton
Founder Of The Delta Blues
(1978)
Contry Bluesと言えばRobert Johnsonしか知らないなんて云う人に絶対的に聴かせたいのがPattonだ。彼こそはMississippi Delta BluesのSuper Starなのである。その太い声、ワイルドなギターは一度体験したら忘れられない。これはYazoo Rabelから出てる彼のBESTとも言える1929〜34年のRecording。究極の26テイクだ。70年も前のものが今もCDで聴けるってのもスゴイが、いまだに売れてるってのもスゴイ。これを大音量でぶっ続けに聴いてるとある種の陶酔感が襲ってくる。とにかく何度聴いても飽きない、気持ちイイ、落ち着くというシロモノだ。名盤であると同時に人類の偉大なる文化遺産である。
Cheap Trick
One On One(1982)
フツーならこのBANDの最高傑作は「Live At 武道館」もしくは「Dream Police」か。ま、売上から云えばそうだろう。だがこの82年発表の6枚目のALBUMこそがCheap Trick史上最も重要な作品だと断言する。Rick NeilsenのHardな音質のGuitar、RobinのSHOUT、そして純然たるPOPなR&R。これはHard Core Beatlesである。全然人気のないALBUMではあるが一番テンションが高い。70年代、アイドル的な人気BANDとして日本から火がついた彼らの苦闘の80年代。これを聴けば彼らがチャラチャラしたアイドルグループではなく実力派のROCK BANDだと云うことが理解できるはずだ。既成概念なしに聴くべし。
The Chemical Brothers
Dig Your Own Hole(1997)
これを聴くといつも途端に身体が動き出すんだよ。The Chemical Brothers、大爆発の2nd Albumだ。
ChemicalはUnderworld、Prodigyと並ぶ90年代最重要なグループだ。最近のもカッコイイが初期に比べトランスっぽくなってRockっぽくないからオレ的にはもうひとつなのだが。Prodigyが90年代のDeep Purpleだとすれば彼らは90年代のZeppelinだった。もちろん彼らはDJ2人組なので「Rock Band」とは違う。だが、ClubのみならずRock界に与えた影響は計り知れない。Rock Kidsたちに脳内麻薬をドバッと分泌させるElectro Beatなんだから。若者をCRAZYにさせる音は昔も今も一緒。強烈なBeatだ。
Chick Corea
Return To Forever

Return To Forever(1972)
Chick Corea/Return To Foreverの1st、歴史的な名盤である。発売された頃は賛否両論の問題作だったワケだが、30年経った現在では素直に聴いて気持ちイイ素晴らしいAlbumだ。もう何度聴いたかわからないがいっこうに飽きる気配はない。一言で云うととっても美しいAlbumだ。このAlbumのスゴイところはそれがJazz初心者であろうと上級者であろうとそれなりに心地良いこと。BGMとして流しても向き合って大音量で聴いても気持ちイイというタイヘンありがたいAlbumだ。Miles BandにいたChick CoreaはFreeという混沌を経験しここに辿り着いた。それはまるで楽園のようなJazzだったのだ。必聴。
Chuck Brown
& The Soul Searchers

Go Go Swing Live(1986)
もともとParty MusicだったGo-Goは80年代後半世界中で大きな盛り上がりを見せた。ブーム自体はそのまま尻すぼみになってしまったが、それで終りではない。Go-Goの圧倒的なDance Beatは現在もいろいろなジャンルで生きている。だが、何と云ってもGo-Go本来の魅力はLIVE。POPSとは違ってNon Stopで30分以上聴いてこそその気持ちよさが理解できるというものだ。このAlbumは御大Chuck Brownの必殺LIVEを記録したものだ。Chuck BrownはあくまでGo-Goではあるが、Jazzを題材にしてる。だからこのAlbumは内容とタイトルが完全に一致してる。Swing感あふれるGo-Goの決定盤なのだ。
The Clash
The Clash(1977)
Clashの名盤と言うと大方の場合「London Calling」が挙げられる。今聴けば確かに素晴らしいAlbumだ。そういう意味では「Sandinista!」も素晴らしい。RaggaeをはじめDUB、R&B、FUNKなどあらゆるジャンルを消化し、今で云うMIXTUREに近いものがあるのだ。だが、オレがClashを聴いてた10代の頃は圧倒的に1stが好きだった。Raggaeがどうたらこうたらなんてわからなくて、ただただ、その「荒さ」「早さ」に感動したものだ。特にVo&GのJoe Strummerの「Punk Is Attitude」っつーその考え方がとても刺激的だったんだ。だからClashのSoundはどんな形であろうとRevel Musicには間違いない。いつの時代も反骨精神はCoolだ。
Cream
Live Cream Vol.2(1972)
Eric Claptonで有名なCreamだが、このBANDに於けるClaptonはあくまでBANDの1ピースである。このBandのSoundはGinger Baker(D)とJack Bruce(B)のRhythm Sectionでこそ完成したものなのだ。だいたい大音量Rockというものが確立されたのはCreamからだ。このAlbumはCreamの7枚目。前作「Live Cream」の続編である。Rock好きオヤジの家に行けば「Wheels Of Fire」が家宝となっているがこのAlbumの方がぶっ飛んでる。Studioではいたって普通なのだがLiveではJazzでいうインタープレイの嵐なのだ。この凄まじい演奏は必聴だ。ちなみにM6曲名は「Steppin' Out」。表記の「Hideaway」は間違いだ。
Curtis Mayfield
Superfly(1972)
Cutis1972年発表の大ヒットAlbum。黒人向け同名映画のSoudtrackである。他にもQualityの高いAlbumはたくさんあるが、オレはこれが一番好き。Curtisのファンもこれを最高傑作と挙げる人は少なくない。何と云っても名曲が多いしTotalで聴いてその完成度が高いのだ。Jimi Hendrixにも影響を与えたというWahをかけたCoolなカッティングギター。Perccussionによってほのかに漂うLatinの香り。そこへ独特のファルセットを多用したVocalが反社会的な詞を絡ませる。そしてそれらを総合した結果は紛れもないSOUL MUSIC。気持ちイイ!GROOVEというのはこういうのを言うんだろう。Soulを聴くもの、Curtisを聴くべし。


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