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Paco De Lucia
Almoraima(1976)
炎のギタリスト、Pacoである。もともとオレはAl Di MeolaからフラメンコというかSpanish Guitarを好きになったのだが、ことフラメンコにかけてはPacoの方がDi Meolaのお師匠だ。Di Meolaは彼のGuitarを見てアコースティックに目覚めたのだ。このAlbumはいわゆる決定盤。数あるPacoのAlbumの中でも人気・完成度ともにNo.1の作品だ。伝統的フラメンコ+Jazzの味付け。Pacoならではである。1曲目のタイトル曲でいきなりガツンとやられる。いきなりのクライマックスである。その激しくももの哀しいGuitarは聴く者の血を逆流させる。テクニックがどうこうではない。まさに魂を揺さぶる名演である。
Parliament
P.Funk Earth Tour(1977)
実験的ドスコイ系必殺Gospel Funk集団、P-Funkである。これは77年Earth Tourの模様を収録したAlbumだ。演奏はもちろんだが何と言ってもこの観客の反応は凄まじい。一発目のテーマ曲とも言える「P.Funk」のイントロからじわじわと盛り上がり爆発。熱狂的と言うのはこういう状態を言うのだろう。最初から最後まで歌いっぱなし騒ぎっぱなしである。この尋常じゃないGROOVEはもはやLiveではない。祭りである。そう、P.Funkを崇拝する信者の祭りだ。途中なぜか1曲のStudio録音をはさんで必殺「Dr. Funkenstein」でまたもやCrazyな大歓声。あとは最後まで大FUNK大会だ。これこそFUNK、これこそP.Funkなり。
Pharoah Sanders
Thembi(1971)
Coltraneからの流れを汲むPharoahはColtraneのやってきたFree Jazzをもう一歩押し進めたArtistだ。彼の到達したのはより精神的・神秘的な世界。その世界は音楽という言葉さえ当てはまらないかもしれない。それは彼独特の愛の世界だ。1曲目からトランシーでスピリチュアルなムード全開。テクニックに裏打ちされた彼の表現力豊かなSAXによって生じる浮遊感はとても心地良い。Dolphyなどと同じくインド音階もちらほらと覗くのはSpiritualな音楽の特徴だ。ソファーから這い出せなくなるほどの陶酔感とともにはっとする狂気が感じられる至福の作品だ。
Pink Floyd
Wish You Were Here(1975)
サイケ・トランス界からはいまだにRespectされ続けてるPink Floydである。プログレ・サイケという言葉を世界中に広めた彼らの功績は大きい。だが今聴いてみると70年代に大ヒットしたとは信じがたいほど一般にわかりにくい音楽だ。David GilmourのGuitarは基本的にはBluesに根ざしている。それも60年代のUrban Bluesだ。その辺がYESやGenesisとの最大の違いだろう。大ヒット作「狂気」が有名だが今回はこちら。何と言っても名曲中の名曲「Crazy Diamond」が収録されている。アナログ時代はAB面を裏返すのがとても面倒に思えたこの作品は、ぜひともCDで向かい合って聴いて欲しい作品だ。
Primal Scream
Xtrmntr(2000)
こいつらの、というかBobby Gilespieのバカさ加減には頭が下がる。よくもまあアルバム毎に内容が変わるもんだ。これはひとえに彼の遊び人的快楽主義がもたらすモノだ。UK.Guitar Pop、Garage Punk、Dub、70's Rock、Techno、House…それらが混じり合った結果が結局「ロケンロー」とゆーのも素晴らしい。この作品は彼らの集大成とも言うべき作品。一発目からとんでもなく心地良い。まるでCurtis Rockとも言うべき70年代New Soulなのだ。Noisyな2曲目から4つ打ち3曲目。この時点でこのAlbumは名盤だと言うことが判明する。後は最後までどっぷりだ。ちなみに3枚目「Screamadelica」も必聴だぞ。
Prince
Sign 'O' The Times(1987)
80年代のPrinceのBeatっていうのは基本的にRock Beatなのだ。当時一世を風靡したMichel Jacksonと比べてみると良くわかる。しかしいくらエレクトリックな打ち込みにしてもRock BeatでここまでDanceな気分を出せるのはPrince以外にはいない。やはりPrinceはRockの、Dance Musicの革命児だったのだ。この作品はそのPrinceの余分な装飾を取り除いた純度の高いものだ。基本的にはPrinceのVocalとBeat。そこにBass、KeyBoard、Chorusが最低限曲調のわかる範囲で絡む。ある意味Slyの名作「Flesh」を思わせる贅肉のないSolidなSoundだ。他にも名作はあるがこの作品はホントに飽きない。究極である。
Prodigy
The Fat Of The Land(1997)
これを聴いたとき最初に思った。この疾走感・衝撃度・完成度は何かに似てると。それがDeep Purpleだと気づいたときは我ながらビックリした。それも彼らの代表作「Machine Head」だ。何を言ってるんだと言われそうだが、オレの中での位置付けはそうなのだ。確かにギターもないし、何より打ち込みだ。だがこの爆発的な疾走感はPurpleのソレだ。その後のRockに対する影響力も似てる。一聴しただけで深くざっくりと急所に届くSOUNDなのだ。これほど大音量で気持ちイイ疾走感は久しぶりだ。名盤中の名盤であり、車を運転する際はアクセルの踏み込みすぎに注意しなければならない危険な作品だ。
Public Enemy
It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back(1988)
やっぱりChuck D.なのだ。RUN-DMCと並んでオレにHiphop(っつーか当時は単にRap)の素晴らしさを教えてくれたのはPublic Enemyである。その過激とも言える社会批判的メッセージ・姿勢は我らがClashにも通じるものがある。もちろんSOUNDも気持ちイイ。HipHop創生期にしてこの音はやはりスゴイ。現代でも充分に通用するカッコ良さである。このAlbumは彼らの衝撃の2枚目。HipHop史上と言うより音楽史上とても重要なAlbumだ。Chuck D.とFlavor Flavの煽りまくるRapは初から飛ばしまくり。凄まじいの一言に尽きる。これを聴くとHIPHOPがBlack Punkと呼ばれたのもうなずける。そのRealな姿勢にはジャンルなど関係ない。
Public Image Limited
Second Edition-Metal Box(1980)
発売当時は12inch3枚組でメタル缶入りと言うマニアが間違いなく欲しがる仕様だった。オレは中古で買ったのだが、ハッキリ言ってあまり聴かなかった。この良さがマジでわかるようになったのはRock以外に目覚めた20歳くらいのことだった。酒飲みながらずっとかけてるとどうにも心地良くなってくるのだ。官能的なJohnのVocal、Jah Wobbleの腹に響くBass、そして金属的で退廃的なKeith LevinのGuitar。延々と繰り返す同じリズムが妙に気持ちイイ「Albatross」から美しいファンタジーな「Radio 4」まで素晴らしい内容だ。オリジナルもイイが一度に聴けるCDは面倒なく陶酔できるので良いね。


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